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永尾研の修士2年生の2名が国際学会で発表
永尾研では複合材料に関する研究を行っています。複合材料とは2種類以上の材料を組み合わせた材料のことですが、ここでは炭素繊維とプラスチックとを組み合わせたCFRPと呼ばれる材料と構造について研究を行っています。CFRPは「鉄よりも強く、アルミよりも軽い」と言われ、航空機や宇宙機の構造に多く用いられています。最近の例ではボーイング787旅客機がほとんどこの材料で作られており、軽量化によって20%もの効率向上が図れたと言われています。その他に自動車や風力発電の羽根などにも用いられ、大いに期待される材料です。
一方、CFRPは新しい材料であるところから、まだまだ発展中であり研究すべき多くの課題があることも事実です。従って、日本は勿論、世界中の航空機製造会社や大学、研究機関で研究がすすめられ、学会も盛んに行われています。世界的に見て複合材に関する研究が進んでいるのは、やはり日本や米国、そしてヨーロッパですが、学会もそれぞれの国内だけではなく、国際的な学会で互いの研究成果を発表し切磋琢磨している状況です。特に、日本と米国とが共同で主催する日米複合材会議(US-Japan Conference on Composite Materials) や、世界各国が参加する国際複合材会議ICCM(International Conference on Composite Materials)などが盛大に開かれています。
2014年9月に米国サンディエゴで開かれた日米複合材会議に、永尾研の修士2年生の五十嵐君と見城君とが参加し発表を終えました。当然、発表も質問も英語ですが、本人達は一所懸命準備を行い、見事にプレゼンと質問への回答を行いました。発表を終えた直後は脱力していましたが、この経験が将来の社会生活を送るうえで、大きな自信となってくれる事と信じています。
BOING787旅客機
風力発電の大型風車用羽根
日米複合材会議での発表風景です。
見城 雅弥君の発表風景
五十嵐 雅人君の発表風景