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航空宇宙学専攻 2009年4月開設

航空宇宙学とは

今、なぜ航空宇宙学なのか

 航空宇宙学は人類の初飛行からでも100年程度、人工衛星の打ち上げから50年程度の若い技術ですが、これらのわずかの年月の間に著しく進歩し、夢だと思われていた大型旅客機や宇宙ステーションなどが実現するようになりました。いまでは、私たちの日々の生活にも航空宇宙の技術は欠かせないものになっていますし、これからも航空宇宙の分野のシンポはどんどん進歩し発展することは間違いありません。

 現在、航空機の役割は、国内外を問わず、旅客輸送と貨物輸送です。安全安心で高速な輸送手段としてその役割を今後も果たしていくためには、高度技術の粋を集めた輸送機関として開発を続けていくことが必要です。また、地球環境に配慮した将来の航空機燃料については、バイオ燃料を使用した実験も終了し、明るい兆しが見えてきています。  旅客輸送に関する最近の予測では、航空旅客数の伸びは今後20年間、年率5%位と予想されており、特にアジア、太平洋地域の伸びが大きく8.5%と予想されています。一方、航空機を取り巻く環境は、環境規制(排ガスや騒音)、燃費や整備コストの安さ、購入費用の安さ等の要求が強まり、これらに関与する製造業は技術革新を迫られています。また、輸送という点では、ローカルからローカルを結ぶダイレクト運航が増加し、それらを担うリージョナルジェットの需要は今後20年間で4,200機と予想され、ボーイング社は、2004年からの20年間で航空機の新規需要は25,700機と見込んでいます。

 ボーイング社の最新鋭旅客機878型機の製造には、世界の43社がサプライヤー・パートナーとして参画し、日本企業の担当比率は35%に達しており、エアバス社のA380の製造には、日本の企業が21社参加しています。また、国内では、三菱航空機がMitsubishi Regional Jetと称する旅客機の開発を行っており、大いに期待されています。

 宇宙分野では宇宙はいまや天気予報は気象衛星なしでは考えられないなど宇宙利用は私たちの身近になっていて、私たちももうすぐ宇宙飛行できるようになるでしょう。このように、宇宙利用の時代はどんどん進みつつあり、わが国でも月探査衛星「かぐや」や小惑星探査衛星「はやぶさ」の成功のもとに、月や火星への進出、宇宙ステーションなどの宇宙インフラストラクチャの整備などが色々検討されています。これから入学してくるこの分野を目指す学生諸君の10から20年後には、夢だと思っていた月探査や何10kmもの巨大な宇宙ステーションなどの開発にむけて宇宙利用は大きく進んでいると考えられています。

 このような状況から、航空宇宙分野の多数の技術者養成が必要とされており、今までになく若い航空宇宙技術者の参画して夢を実現することが可能な状況ができてきているのです。

他の航空宇宙学を学べる学校との違い、新しさ

 本専攻は、航空宇宙分野で活躍できるエンジニアの養成を目指しています。

 航空宇宙学は、小さなものでは昆虫から、小人数乗りの小型飛行機、多くの人を運ぶ航空機、さらに、宇宙に人や物を運ぶロケット、地球の周りを回る人工衛星や地球環境を守る太陽発電衛星、そして夢のような宇宙エレベータ、さらにはるか銀河系を飛行する宇宙探査機など、大空と宇宙を飛行するシステムを扱うシステム工学です。そこでは航空宇宙に関連する様々な学問について幅広く理解し、さらに、よく理解するためにそのうちのいくつかの分野においては深い勉強をします。

 航空宇宙工学は、このように人類が培った幅広い知識を学んだうえで、常に最先端の技術を求め新しい研究に励みつつ、新しい航空宇宙機を設計して開発したりしながら新しい未知の領域を開拓してゆく心躍る学問です。また、このようにして学んだ学問は、決して航空機・宇宙機だけにとどまることなく、自動車・ロボットなどの産業機械など波及効果としての広い応用なども通して、私たちを含む生きとし生けるものの夢を育て実現することによって、幸せと福祉に奉仕することを目指します。

 さらに、航空宇宙産業が国際的な協業産業であることから、国際的に通用する航空宇宙分野の技術者養成を目指しています。従って、エンジニア教育は当然ですが、仕事上通常使用する英語力を確保するよう教育しています。本学でもJAXA,NASA,そしてESA(欧州宇宙機構)などとも国際共同研究開発も行っています。特に、技術者が比較的苦手とする会話力を強化する教育をしています。専門科目の中には、外国人講師による英語による講義科目もあります。また、飛行体験や整備体験ができるような教育プログラムも用意しています。フライトシミュレーターを操作して、3次元空間の中を思った速度、高度、方向に飛行機を操縦する難しさを全員に体験しもらう授業もあります。このように、なるべく実体験を通し、各専門科目の必要性を実感しながら、座学の勉強をしていくような工夫をしています。本人の希望により、半年間アメリカの協定校に留学し、自家用機のFAAライセンスを取得することも可能です。

航空宇宙学専攻責任者挨拶

 神奈川工科大学では航空宇宙学専攻では、世界の航空宇宙業界で活躍できる航空宇宙分野の技術者、研究者の養成を目指しています。この専攻は2009年4月に定員30名で開設されました。

 この専攻の学生の教育指導を主に担当する教員は、現在8名、2010年度から9名、最終的には10名を予定しています。私どもは、入学した学生諸君が伸び伸びと自分の意志に従って、自分の将来の夢を実現できるようお手伝いできることをこの上ない喜びにしています。

 自分の夢を実現したいと強く思い地道に努力さえすれば、だれでも道を開くことができると信じています。皆さんはまだ18歳とか、それ以下でしょうから、努力さえすれば何でも実現可能と思います。

 航空宇宙分野に興味がある皆さんは、ぜひ本専攻で自分の夢の実現に向け、私たちと一緒に頑張ってみませんか? 皆さんと一緒の夢を追いかけることができることを、楽しみにしています。